AIデータストレージの深淵に飛び込む、エッジについての話

SSDは驚くべき大容量ですが、データストレージのための狭い空間です。
SSDは驚くべき大容量ですが、データストレージのための狭い空間です。

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エッジにおけるデータストレージについて考えるとき、私はタビネズミのことを思い出します。移動中に崖から飛び降りるという通説で広く知られるようになった小動物です。ITの世界でも、そのタビネズミの通説のような行為が見られることがあります。盲目的に追従し、エッジAIに近づくと、自滅するような振る舞いさえする場合があるのです。 

1991年のビデオゲーム『レミングス』ではプレイヤーが1匹のタビネズミの状態を(「ブロッカー(立ち止まって壁になる役)」や「ディガー(穴を掘る役)」などに)変えて、タビネズミの集団を導きます。それと同じような形で、IT担当者はこれまで以上に他者の知見を効果的に活用できるようになりました。ランプの魔人のような存在が解決策を導く場合もありますが、それについては後述します。ただし、そうした知見を活用するには、私たちが皆、共通の言語を用いることが前提です。おそらく、「エッジ」という用語は、今日のストレージ市場で実際に開発されているものを、シンプルに定義し、常に正確に表現しているわけではないでしょう。Solidigmでは、エッジストレージの定義を少しでも明確にするため、お客様やパートナー企業と協力してきました。 データストレージにおける「エッジ」の実際の定義について理解するための初期の段階では、私たちの記事「エッジ向けストレージソリューションにSolidigm D5シリーズSSDがもたらす5大メリット」がある程度の指針となるでしょう。Solidigmが「エッジを定義する」ゲームでヒーロー的役割を演じていると想像してみてください。 

エッジデータストレージ用SSDから飛び降りるレミングのAI生成画像

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エッジにおけるデータストレージとは?

「エッジにおける」の意味について掘り下げる際の指標を以下にいくつか挙げます。

  • 分散型ストレージアーキテクチャー
  • データは中央集約型クラウドやオンプレミスではなく、ネットワークのエッジに保存
  • データの発生源に近い場所
  • リモート/分散型ロケーション

これらはすべて、エッジアーキテクチャーを展開するために必要な要素を理解する際に考慮すべき点です。そのユニークな要素の1つは、ストレージのユースケースです。データセンターであればプラットフォームアーキテクチャーを自由に組み合わせることができますが、エッジにおける設計では、特にストレージデバイスに関して、統合ソリューションとの整合性を一層重視しなくてはなりません。エッジソリューションは、データセンターやエンタープライズ環境での導入ほど柔軟性が高くないため、最初から適切な製品を選択することが欠かせません。スペース、電力、アクセシビリティの制約があり、余分なハードウェアを設置する余地がないため、ワークストリームを新しいハードウェアで再調整することは、かなり困難になります。Solidigmでは、以前の記事「コアからエッジまで広がるデータセンターSSDの新たなユースケース」でこの点について考察しました。 

エッジストレージについての理解を引き続き深める

時間の経過とともに、エッジにおけるデータストレージについての理解も深まっています。Solidigmは先日、Tech Field Dayイベント、AIインフラストラクチャー・フィールド・デイの2日目で、エッジ製品の本質的な要素について詳しく紹介しました。

コアデータセンターからエッジAIストレージまで、Solidigmのデータインフラ表

この取り組みでは、現在のIT開発者がさまざまなレベルで直面している課題についての知見を提供するため、仕様について深く掘り下げました。また、システムとコアデータセンターの距離にかかわらず、エッジにおいてソリューションを展開する方法も紹介しました。それを説明するには、お客様のソリューションに何が必要で、お客様がそのソリューションをどのように導入しているかについて、きちんと理解している必要があります。私たちはこの分野において、地域の動物園天体撮影、さらには映画やテレビまで、さまざまな業界の複数の協力者と連携して取り組んできました。この取り組みについては、たくさんの見方があります。なにしろ、この驚くべきITエコシステムの変化の一部であるAIの影響にさえ、まだ触れていないのです。 

エッジにおけるSolidigmの強み

Solidigmは、AI分野におけるストレージの専門家として、実環境の課題解決に注力し、世界で最も革新的な各企業との深い関係を築いています。私たちは協力することで、制約のあるエッジ環境において効率を最適化し、新たな可能性を解き放つ製品を提供できます。お客様がいつでもどこでもAIの価値を引き出せるよう支援する、Solidigmのテクノロジーと専門知識の組み合わせに匹敵するストレージプロバイダーは他にありません。それは何故でしょうか。理由を説明します。 

Dellの調査によると、AIリーダーの80%が近い将来、自社組織でエッジトレーニングおよび推論をさらに推し進めると回答しています。1つまり、これまでよりも小さな制限されたスペースで、コンピューティングとストレージの適切なバランスを確保する必要があるということです。大量のデータを管理するには、データを保存しやすくするための容量も必要です。ここで活躍するのが、E3.SフォームファクターのSolidigm™ D5-P5430 SSDです。それについて、Gestalt ITが解説しています。  

もう1つの対応すべき重要な要素は、エッジAIシステムの効率性です。ここでは、主要な測定単位はIOPSやGB/sではなく、TB/ワットやTB/立方インチといった、さらに重要な測定基準です。これらの新たな測定基準は、あらゆるエッジ環境において貴重な資源であるスペース管理の重要性を明らかにしています。私たちはこれらのソリューションにラックを何列も設置できません。実際、多くの場合、1ラックやハーフラックでの導入となり、車のトランクサイズになることさえあります。汎用性の高いソリューションを用意することが重要になります。1つで万能なソリューションは存在しませんが、こうした導入には、整然とした、考え抜かれた選択肢のリストが必要です。これについては、Storage ReviewのJordan Ranous氏による記事「Solidigm™ SSDを搭載した「堅牢な」エッジサーバーが過酷な環境に対応」で取り上げられています。

今後に向けて

次に直面する大きな課題はどうやって解決すればよいのでしょう? これから生まれるアイデアに対する期待を管理する方法は? Solidigmでは、設計、ソリューション、テクノロジー、そしてチームメンバーの専門知識に目を向けています。当社は、データセンターで優れた性能を発揮し、エッジプラットフォームのニーズにも適応できる製品ファミリーを開発しました。アラジンと魔法のランプの物語にたとえると、現代のIT担当者は前進して最適な場所を見つけようとするアラジンであり、ランプの魔人の導きがあればハッピーエンドを実現できます。映画『アラジン』で魔人が発するセリフをアレンジして、AIへのプロンプトで「驚異の大容量、だけどSSDのスペースは狭い」と入力すれば、Solidigmに何ができるかがわかります。Solidigmはコア、エッジ、そしてその間で、顧客のニーズを解決する製品を構築しています。つい最近まで、達成不可能と思われていた容量の製品です。 

ゲーム『レミングス』では、できるだけ多くのタビネズミを安全な家へと導くことが目的です。エッジにおける成功は、データが作成された場所での保存に左右されるため、Solidigmは、エッジにおける展開の課題を克服するために尽力しています。タビネズミとは異なり、群れに従うのではなく、個々のソリューションを生み出し、お客様のストレージ戦略が必要とするあらゆるエッジ展開においてデータへのアクセスを確保します。  


著者紹介

Scott Shadley(スコット・シャドレー)は、Solidigm(ソリダイム)のリーダーシップ・ナラティブ・ディレクター兼エバンジェリストであり、計算ストレージ、ストレージベースのAI、ポスト量子暗号を含む新しいストレージ技術の採用を促進する取り組みに注力しています。スコットは半導体とストレージ分野で25年以上の経験を持ち、エンジニアリングと顧客重視の役割の両方で重要な役割を果たしてきました。

  1. 出典:米国、英国、ドイツ、フランス、日本の全セグメントの企業およびIT担当意思決定者750名を対象とした、Dell Technologiesによる2025年2月の調査。https://infohub.delltechnologies.com/en-us/p/inferencing-at-the-edge/