2025年3月に開催された NVIDIA GTC の AI ストレージテクノロジーサミットで、Solidigm はクラウドストレージ高速化レイヤー(CSAL)と BlueField-3 DPU の連携により、AI ワークロードを強化する取り組みについて最新の成果を披露しました。プレゼンテーションでは、業界をリードする Solidigm の QLC ストレージテクノロジーと DPU を使って高いパフォーマンスを維持しながら、大幅な省エネルギーと省スペースを実現した成功事例を紹介しました。CSAL と BlueField-3 の連携は、最適な書込みパフォーマンスを得られることが実証されており、大規模な AI アプリケーション向けの実用的なソリューションとなっています。
この連携により、DPU は CSAL がサポートする機能を継承し、SLC、QLC、データプレースメントドライブなど、種類を問わずさまざまな物理ストレージデバイスでの動作が可能になりました。
NVIDIA のポスターレセプションでは、Solidigm のポスター「高度な IO シェーピング、キャッシング、データプレースメントの仕組みを NVIDIA Bluefield-3 DPU ストレージサービスに取り入れ、AI ストレージ BeeGFS を実現(Integrate advanced IO shaping, caching and data placement into NVIDIA Bluefield-3 DPU storage for AI storage BeeGFS)」が披露されました。現在、GTC の Web サイトで公開されています。
今後の CSAL の開発では、NVMe-oF オフロードのさらなる機能とパフォーマンスの強化およびスケーリング、マルチコアのパフォーマンススケーリング改善、リードキャッシュと RAID 機能の追加などが計画されています。AI ストレージソリューションで一貫して信頼性が高く、スケーラブルなパフォーマンスを実現します。
最新の機能とアプリケーションについては、https://www.solidigm.com/products/software/csal.html をご覧ください。開発中の機能についての詳細は、dl_csal@solidigm.com までお問い合わせください。
AI ストレージテクノロジーサミットでは、Solidigm と DPU ネイティブストレージのリーダー企業 UBIX が、将来のアーキテクチャーの最適化についてディスカッションを行いました。Solidigm と UBIX は今後も、共同で CSAL が提供する機能を AI ストレージに取り入れる現在の取り組みを進めながら、AI ストレージソリューションで求められる将来的な相乗効果を追求することにフォーカスします。このコラボレーションは、ストレージのさらなるイノベーションと改善を推し進め、クラス最高のパフォーマンス、耐久性、ストレージ密度を備えた AI ソリューションを顧客に提供することを目的としています。
UBIX は最近、DPU ネイティブストレージソリューション、UbiCube をリリースしました。UbiCube により、ストレージの信頼性を向上します。Solidigm™ D5-P5336 高密度 QLC SSD を使用する高密度ストレージソリューションです。Solidigm QLC SSD は、大容量 SSD で業界をリードしており、最大122 TB の容量を提供します。Solidigm の QLC SSD を使用するだけではなく、この製品に CSAL を組み込むことで、ライトアンプリフィケーション(書込み増幅)を約1の状態で維持します。これにより、アプリケーションは QLC SSD がもたらすパフォーマンスと耐久性を最大限に発揮できます。詳しくは UBIX のリリース発表をご覧ください。
ウェイン・ガオは、Solidigm の主任エンジニアおよびストレージソリューションアーキテクトです。Solidigm のクラウドストレージ高速化レイヤー(CSAL)に取り組み、初期の開発から商用リリースに至るまで携わってきました。ウェインは、ストレージ開発者として20年以上の経験を持ち、米国の特許4件を出願/取得しています。EuroSys の論文の著者でもあります。