NAND セルが SSD でどのように使用されるか、およびその影響についての説明
概要
ほとんどのソリッドステートドライブで使用されている記憶媒体である NAND は、セルにデータを保存します。各セルはデータを表す電荷を保持します。ここでは、各セルの層を説明する際に、セルをバッテリーにたとえて説明します。Solidigm™ SSD の詳細については、ホワイトペーパーをお読みください。
SLC
SLC は Single Level Cell(シングルレベルセル)の略で、NAND セルの基本的な使用形態です。最も高速であり、(GB あたりの価格が)最も高価です。
- SLC は、1 つのセルに 1 ビットのデータを保存できます。
- これには、測定すべき 2 つの状態が必要です。
- 1 つは「空」の状態
- もう 1 つは「空ではない」状態
- バッテリーの充電(またはセルの書き込み)は簡単です。
- 空の状態よりもわずかでも電荷があれば、ビットは 1 から 0 に変わります。
- 電荷を確認する(セルを読み取る)作業も簡単で、確認は 1 回だけです。
- セルが空かどうかを確認する
- true の場合、ビットは 1 です。
- false の場合、ビットは 0 です。

MLC
MLC は Multi-Level Cell(マルチレベルセル)の略で、名称としては適切とは言えません。追加されたビットは NAND を変更することなくストレージ容量を2倍にするため、SLC よりもコストは低くなります。
実際のコストは、より高い精度や追加の確認処理が必要になることによるパフォーマンス面での負担です。そのため、パフォーマンスは SLC よりも低くなります。
- MLC はセルごとに 2 ビットのデータを保存できます。
- MLC では、測定すべき状態は 4 つ必要です。
- 読み取りおよび書き込みは、SLC よりも複雑です。
- 充電(書き込み)は正確な電荷量で行う必要があり、そうでない場合は誤ったビット列が保存されます。
- 確認(読み取り)には、複数回の試行が必要になります。

TLC
TLC は Triple Level Cell(トリプルレベルセル)の略です。TLC は追加されたビットにより、1 セルあたりのストレージ容量が 33% 増えるため、MLC よりも低コストです。
ただし、これまでと同様に、コストの代償はパフォーマンス面にあり、より高い精度と確認処理が必要になります。
- TLC はセルごとに 3 ビットを格納できます:
- 000, 001, 010, 011,
- 100, 101, 110, 111
- TLC では、測定すべき状態は 8 つ必要です。
- 電荷状態の幅はより小さく、互いに近接しています。
- 読み取りおよび書き込みは、MLC よりもさらに難しくなります。
- 書き込みには、より高い精度が必要です。
- 読み取りでは、正しい範囲(データ)を取得するために、より多くの確認処理が必要になります。
(傾向が見えてきましたか?)

QLC
QLC は Quad Level Cell(クアッドレベルセル)の略です。QLC は追加されたビットにより、1 セルあたりのストレージ容量が 25% 増えるため、TLC よりも低コストです。
ただし、これまでと同様に、コストの代償はパフォーマンス面にあり、さらに高い精度と確認処理が必要になります。
- QLC はセルあたり 4 ビットを格納できます。
- 0000, 0001, 0010, 0011, 0100, 0101, 0110, 0111
- 1000, 1001, 1010, 1011, 1100, 1101, 1110, 1111
- QCL では、測定するために 16 の状態が必要です。
- 状態の数が増えるにつれて、それぞれの状態の幅や間隔はさらに小さくなります。
- 読み取りおよび書き込みは、TLC よりもさらに難しくなります。
- 書き込みにはより高い精度が必要になり、読み取りにはより多くの確認処理が必要になります。

PLC
PLC は Penta Level Cell(ペンタレベルセル)の略です。PLC は追加されたビットにより、1 セルあたりのストレージ容量がさらに 20%増えるため、QLC よりも低コストになります。
ただし、これまでと同様に、コストの代償はパフォーマンス面にあり、さらに高い精度と確認処理が必要になります。
実現可能であることは確認されていますが、本資料の作成時点では、PLC を採用した製品はまだ存在していません。
- PLC はセルあたり 5 ビットを格納できます。
- 00000, 00001, 00010, 00011, 00100, 00101, 00110, 00111, 01000, 01001, 01010, 01011, 01100, 01101, 01110, 01111
- 10000, 10001, 10010, 10011, 10100, 10101, 10110, 10111, 11000, 11001, 11010, 11011, 11100, 11101, 11110, 11111
- QCL では、測定するために 16 の状態が必要です。
- 空の状態+31 個の電荷状態
- 状態の数が増えるにつれて、それぞれの状態と状態の間隔は極めて小さくなり、図では各状態に対応するビット列を表示できないほどになります。
- 読み取りおよび書き込みは、QLC よりもさらに難しくなります。
- 書き込みには最高レベルの精度が必要になり、読み取りにはより多くの確認処理が必要になります。

まとめ
利点
- セルあたりのビット数が増えるほど、NAND のコストを維持したまま容量を増やすことができます。
- 企業は同じ量の物理的な NAND を使用しますが、容量は増えます。
- レベル数が増えるほど、GB あたりの価格は低くなります。
短所
- ビット数が増えるほど、パフォーマンスと耐久性が低下します。
- SSD の設計やファームウェアにより、低下したパフォーマンスを補うための最適化が行われます。
- パフォーマンスを重視するなら、セルあたりのビット数を減らすのが最適です。
- 最低コストを重視するなら、セルあたりのビット数が高い方が最適です。

ご不明な点については、コミュニティフォーラムをご参照ください。
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