大容量ストレージは、データセンターだけのものではありません。 これまで以上に高速かつ確実に、コンテンツの配信をパワーアップさせています。コンテンツ配信ネットワーク (CDN) に (特にエッジ) 必要なのは、高速ネットワークだけではありません。ではなおさらです。 すべてのリクエストをホストサイトに戻して更新しなければならないとしたら、コンテンツへのアクセスは非効率で遅いものとなります。
この問題を解決するのに最適なソリューションとなるのが、顧客に近いところでデータを処理して保存するストレージ・システムです。 制限要因には何があるでしょうか?このシステムには、大量のストレージ機能と、キャッシュから情報をすばやく取得して、遅延なく配信できる高性能サーバーが必要です。 そして、これらすべての処理をパフォーマンスとコストのバランスをとりながら行う必要があります。 顧客例: Varnish Software Varnish Softwareは、ソリダイムと提携することで、これらのストレージの課題に対処することができました。 現在、同社は30.72TBのSSDを使用していますが、ソリダイムの61.44TB D5-P5336 SSDが利用できるようになれば、さらに大きな効果が期待できるでしょう。 CDNのワークロードは主にリード処理に集中しているため、QLC SSDは、このワークロードにとって、コストとパフォーマンスのバランスがとれた完璧なものとなります。 このことを証明すべく、『Storage Review』はVarnish SoftwareとソリダイムSSDに数多くのテストを実施しました。 1. サーバー 『Storage Review』のテストシナリオでは、エッジCDNノードとして機能する1台のサーバーと1台のクライアントを使用しました。 CDNノードは、インテルXeon Gold 6414U CPUを搭載したSupermicro SYS-111E-WRサーバーをベースにしています。 このCPUは、32コアを搭載しており、基本周波数は2GHzです。 2. メモリーとストレージ このCPUと、256GBのDDR5メモリーと8台のソリダイムP5316 30.72TB QLC SSDを組み合わせました。この設計は、この無駄のない導入モデルが、より高価なSSDや、十分に活用されないまま放置される可能性のある追加のCPUリソースを必要とせずに、パフォーマンス面で何を提供できるのかを示すことを目的としています。 3. CPU クライアント側には、インテルXeon Platinum 8450H CPUを搭載したラボで使用できるデュアルプロセッサー・プラットフォームを使用しました。このユースケースに必要とされるスペックは超えるていますが、ボトルネックがCPUではなく、ネットワーキングかCDNノードにあることを確実にするために、十分なリソースを提供しています。 4. オペレーティング・システム 『Storage Review』のシステムのOSはUbuntu 22.04で構成され、それぞれにNVIDIA 200Gb NICが搭載されています。200Gbのイーサネット・ファブリックは、このテストシナリオに十分な帯域幅を提供します。 結果 最終的に、『Storage Review』では、Varnish SoftwareのMassive Storage Engine (MSE) は、最適化されたディスクおよびメモリー・キャッシュ・エンジンであるという結論にいたりました。MSEは、ビデオやメディアの配信、CDN、および大規模なキャッシュのユースケースをサポートする100TB以上のデータセットに適した、高パフォーマンスのキャッシングと永続性を実現します。 MSEは、高パフォーマンスな大規模データセットの配信が不可欠となる企業に非常に適しています。 高ハイパフォーマンスMSEでは、再起動やアップグレードの間もキャッシュはそのまま維持されるため、コストと時間のかかるキャッシュの補充を防ぐことができます。 これにより迅速な検索が可能になり、再起動後のネットワークの混雑を回避することができます。 最新世代のMSE (MSE 4) では、ディスクのグレースフル障害が可能になっており、ディスクの故障を検出した後でも、永続キャッシュ・フットプリントが自動的に動作を再開できるようになりました。
詳細をご希望の場合や、ソリューション・テストの全文をご覧になる場合は、『Storage Review』に掲載されているブライアン・ビーラー氏の記事をご覧ください。