エッジAIの強化

Cheetah RAID StorageがソリダイムのSSDを活用しAIユースケースを強化した方法。どこにでも、どのようなタイミングでも、適用可能。

課題: エッジのシナリオで往々にしてサーバーのパフォーマンスを制限することがあり、マシンラーニング (ML) や人工知能 (AI) のアプリケーションを妨害しかねない、ストレージのボトルネックを解消する必要がある。

ソリューション: Cheetah RAID Raptor Platformは、ソリダイムのSSDを搭載し、エッジにおける企業のデータ需要への対応を目的に設計された高性能サーバー。

メリット: スケーラブルかつ高性能なリアルタイムのデータ収集により、マシンラーニングやAIなどのエッジ・アプリケーションに欠かせない、継続的な運用を確立。

高性能アプリケーションのデータ配信におけるボトルネックを解消するAIデータストレージを表現するグラフィック。

顧客企業の成功事例をダウンロードするか、このページを読み進めて、メディア、エンターテインメント、自律走行車といった市場で求められる、高性能の小型フォームファクターNVMeサーバー開発のリーダー企業であるCheetah RAID Storageとソリダイムが、どのように連携してソリューションを生み出したのをご覧ください。

かつてないほど高まるデータの重要性: データがないところでAIは使えない

日々生成されるデータの量は2.5京バイトにもおよんでいます。[1] これは、あらゆる種類の活動と意思決定を支えるために、保存、アクセス、分析しなければならないデータです。エッジではアプリケーション数の増加とともに生成 / 使用されるデータ量も増大しつづけ、サーバーはすぐに逼迫してしまいます。 残念ながら、ML/AIに依存するサービスやアプリケーションが増えるにつれて、この問題は悪化する一方です。

現在、何らかの形でAIテクノロジーを使用しているデバイスは77%近くにのぼり[2]、77%の企業がAIを使用中または導入を検討しています。[3] とはいえ、データにアクセスできなければ、このようなML/AIアプリケーションは機能しません。

Cheetah RAID Storageとソリダイム: エッジにパフォーマンス、密度、価値を提供 Cheetah RAID Storageは、エッジで確実にデータを収集して処理する必要性がますます高まっていると認識し、ソリダイムのソリッドステート・ドライブ (SSD) を高性能かつ信頼性の高いデータストレージとして搭載する、Cheetah RAID Raptor Platformを開発しました。ML/AIアプリケーションで必要とされるテラバイト (TB) 単位のデータを処理できるだけでなく、エッジではしばしば見られる、振動、衝撃、湿度、温度の急激な変化といった極めて厳しい条件でも、動作を継続できます。

Cheetah RAID Raptor Platformについて

Cheetah RAID Raptor Platformは、わずか12台のドライブで約4分の3ペタバイト近くの容量に対応できる、モジュール型のストレージ・キャニスターを備えたサーバーです。企業は点在するエッジデータを管理し、ML/AIアプリケーションを運用することができます。

ソリダイムのSSDを搭載した、エッジ向けストレージ・ソリューション用Cheetah RAID Raptor Platform AIホットプラグ対応サーバー。

Cheetah RAID Raptor Platformには、3つのホットプラグ対応NVMe Gen 4.0キャニスター、最大64コアのAMD EPYC CPU、PCIe Gen 4.0 x128レーンが搭載されています。各キャニスターに最大4台のSSDを搭載可能です。キャニスターを使用することで、データを独立してログ記録 / 処理できるほか、ネットワーク・ファブリックの制約を受けることなくデータを移行できるため、別の場所へも簡単に移動できます。

ソリダイムのQLC SSDは、この課題の解決手段となる、容量、パフォーマンス、信頼性の絶妙な組み合わせを提供してくれました。
Cheetah RAID Storageセールス&事業開発担当副社長、ダグ・エンビー氏

エンビー氏は、エッジ・ワークロードにとって一番の制約はレイテンシーよりも帯域幅の制限だと言います。Cheetahの高性能サーバーにソリダイムのQLC SSDをシームレスに統合できる点が、エッジ・ソリューションの効率的な導入に格好の手段となっています。

Cheetah RAID Storageとソリダイムが実現したソリューションの詳細:

1. 堅牢なハードウェア

Cheetah RAID Raptor Platformは「極めて厳しい環境でも動作を継続すること」を目的に設計されました。例えば、急な動きや衝撃から保護するために、シャーシ内部にしっかりしたブレース補強が施されています。ソリダイムのSSDには可動部がなく、非常に小さいフォームファクターのため、シャーシ内の実装面積、消費電力、冷却を最小限に抑えて、温度 (0°C~50°C) と湿度 (相対湿度 5% ~ 90%) の変動に関係なく高いパフォーマンスを発揮することができます。

2. スケーラブルなパフォーマンス

Cheetah RAID Raptor Platformでは、3キャニスター構成を採用。各キャニスターにソリダイムの大容量SSDを4台搭載できます。ソリダイムの61.44TB SSDを使用した場合、サーバー1台にほぼ1ペタバイト容量のデータを格納できます。つまり、エッジで複数のユースケースを運用したとしても、必要になる可能性のある容量を確保できるということです。キャニスターの交換にかかる時間が短縮され、ML/AIアプリケーションを最大限に有効活用するためにその分の時間を費やすことができます。12ドライブ構成でのデータ取り込み速度は約40GB/秒に達し、ドライブ1台当たりの耐用年数にわたる書き込み耐久性は200PBWを超えます。推論実行時、フェッチサイズ4KB、全ランダムのアクセスパターンで、12ドライブ構成では1秒に1,200万回のI/O処理が可能です。

3. 信頼性

Cheetah RAID Raptor Platformを30.72TBまたは 61.44TB 容量のソリダイムD5-P5316 NVMe SSD (ホットスワップ対応) 4 台で構成した場合、ドライブ・キャニスターを取り外しできるため、サーバーの稼動現場でも簡単にデータのオフロードとストレージのリフレッシュが可能になり、パフォーマンスと信頼性の向上につながります。

ソリダイムが提供するエッジ向けのソリューション

極めて厳しい要件が求められるエッジ環境にソリダイムが提供するカスタマイズのデータ・ストレージ・ソリューションについて、詳しくは https://www.solidigm.com にアクセスしてご確認ください。



[1] LinkedIn、https://www.linkedin.com/pulse/how-much-data-created-every-day-2020-kesha-shah

[2] https://hackernoon.com/revolution-of-ai-in-2020-is-it-real-dr6fk2zfd

[3] https://www.crossrivertherapy.com/research/artificial-intelligence-statistics#:~:text=Nowadays%2C%2077%25%20of%20businesses%20are,its%20implementation%20in%20the%20future

[4] 考えられる1Uストレージの最大密度: 業界最高レベルの61.44TB容量に基づき、1台の1Uサーバーにほぼ2PBのデータを格納可能。1Uの容量: 32x E1.Lフロントロード型ドライブベイ x 61.44TB E1.L D5-P5336 = 1.966PB。 1Uフロントロード型ベースの最大構成。